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コピーライターから見た日常
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イヤアンプ
TCC(東京コピーライターズクラブ)が1年に1度審査を行い、
そこで選ばれた今年を代表するコピーが一冊の本になります。
そして発刊を記念し、授賞式とともにパーティが開かれ、お披露目となります。

今年もコピー年鑑が届きました。
今年は例年に比べ倍くらいのコピーやCMが載っていて、その見本市は膨大です。

普段ならパラパラと読んでしまうものが、今年はなかなか終わりません。
その物量に圧倒されるとともに、目移りが激しく。
値段は変わらないのですが、例年よりかなりお得な感じがします。


白を基調としてイラストを主役とした上品な装丁は、毎年工夫を凝らした年鑑デザインの中でも
やさしさがあふれていて好感度が高いと思いました。

例年よりたくさん掲載されているということは自分の作品にも言えるわけで、
今年は自分史上最多の作品が掲載され、たくさん載ったなあと思っていたのですが、
残念ながら他の人たちもたくさん載っているわけで。

1年を振り返る指標としてこの年鑑に掲載されることはコピーライターの力量を
量られているようで、そういう意味ではたくさん載ったという事実は喜ぶべきことです。

年に1度、自分の1年を見つめ直す時期でありながら、そうは言いつつ目の前の仕事は
どんどん動いていきます。

今年もチャンスをもらった様々な人々に感謝しつつ、
そのチャンスを企業のチャンスに変えることにどれほど貢献できたか。
そんなことを考えてしまいます。

応募が来年2月までの作品だということは、
すでに来年の年鑑に掲載されるかもしれない広告は、半分は出てしまっています。

もう広告賞というものにはこのTCC賞しか出さなくなって久しいのですが、
審査に立ち会って7年が経過して、やはりいちばん公平に審査されていると思えます。

もう11月。
今年もたくさんの広告が現れ、去っていきました。
影響を受けたものが、自分の実体験の中でどのくらいあるでしょう。

先日ビックカメラを歩いていたとき、目に付いたディスプレイ。


Marshallは、ギターのアンプなどを作っているメーカーです。
ライヴ会場なんかでよく見かける、音楽をやる人にとってはよく知っている企業。

そのアンプのミニチュアに掛けられたヘッドフォン。
ヘッドフォンを出しているんですね。

このディスプレイと箱がすごくカッコよくて、
そして何よりこのMarshallのロゴのイメージが全体に表現されている世界観がたまらず、
商品を手に取りました。

特に気になったのは、小さいほうのイヤフォン。

ゴールドとブラックのクラシックなデザインながら、iPodを操作できる簡易型のマイク付リモコンが
搭載されていて、プラグもアンプに差すみたいな大きなゴールドというこだわり。
一目惚れです。

右耳に比べて、なぜか左耳の穴が小さい私の耳は、いつもイヤフォンが合わず、
耳が痛くなって長時間音楽を聴くことができません。

ところがこの商品は、


耳に当たる部分が大きく、耳の穴にフィットするけれども入り込まない。
だから試着しても長時間音楽を聴くことに耐えられそうな感じです。

何年も探し続けて、そのたびにあきらめて、
いつものSONYのヘッドフォンを購入して、
結局1年くらいで断線してすでに6代目に突入していました。

買っていた理由は、ネックバンド型で髪型を崩さない。
もう一つは、軽量で疲れない。
音もけっこう好きですが、ほぼその2つの、いわば音楽の本質とはほど遠い消極的な理由だけです。

そんな状況をようやく脱するだけの魅力を持った商品が現れたのです。
大切な音質は重低音の幅が大きく、ライヴに強いイメージのMarshallっぽい雰囲気。
好みとは少し違うけれど、それよりも買うだけの理由が揃ってしまいました。

パッケージも、


広告もデザインコントロールされています。


ここまで条件が揃うと、買ってしまいます。
こだわりが強いほうの自分でも。

やっぱり、商品と売場と広告の一致は大切です。
衝動は人の中にあって、それをどこまで引き出せるか。
きっかけとして、まずはそこが大切です。

でも、たまらなく欲しいと思わせてくれた広告も、商品を見た途端にその気持ちがしぼむ。
たまらなく欲しいと思わせてくれた商品も、広告を見た途端にその気持ちがしぼむ。

今年は少し、そんな経験が多い一年でした。

つくづく、買うという行為にまで至らせるのは難しい。
必要なものを選んで買う時代です。
ムダなものは買わない時代とも言えます。

買う理由を与える広告を。
しかもたくさんの理由を。
ポスター、CM、パッケージ、リーフレット、その一つひとつが購入理由になる一体感。
商品の魅力は、もちろん最初に大切な条件ですが。

あと4ヶ月となった来年の応募までに、作れなくてもいいのですが。
作るための努力は怠ってはいけません。

さて、来年の今頃はどんなコピー年鑑を手にしているのでしょう。
その期待は、すべてこれからの自分自身に掛けられるものです。

まず自分が欲しいと思えるように。
posted by 原 晋 | 21:25 | 広告 | comments(0) | trackbacks(0) |
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